6月末から7月始めにかけて滞在していたパドヴァから出かけた、久々のヴェネツイア。
と言っても、人ごみを避けて、サンマルコ広場にも寄らずにアッカデミア近辺の美術館散策に納めておいた。その中で、今回とっても観たかった作品のひとつが、これ。
テイエポロ作「新世界」。テイエポロは1700年代のヴェネツイア出身の画家。マドリッド
の王宮のフレスコ画などでも有名かも知れない。実際にマドリッドで亡くなった。
新世界は、新大陸発見の話ではなくて、映画の前身になる見世物を人々が港で見ている風景になる。
ふわふわした色の具合に特徴があるテイエポロはあまり好きな画家ではなかったのだが、
美術史家のモンタナリ氏のテイエポロについての話を聞いた後、非常に興味が出てきた。
現在の状態に疲れが出てきているのは、実際のところ、事実だから、現実逃避のような
彼の絵に惹かれるのかもしれない。また、コロナ後の新世界を思うのか。
このフレスコ画は、ヴェネツイアの、テイエポロの家に描かれていたフレスコ画で、近年
修復され、現在アカデミア美術館近くにある、カ レッゾニコ館に保存されている。
機会があったら、是非。
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