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夫婦の棺にまつわる話

  • 執筆者の写真: ユリガイド
    ユリガイド
  • 2021年4月4日
  • 読了時間: 1分

発見されてから、今年4月9日140年になるという夫婦の棺です。

ローマのヴィッラジューリアにあるエトルリア博物館で、多分一番有名な作品です。

ローマ北40キロにあるチェルヴェテリの

ネクロポリから出土しています。

発見されたときには、なんと462の破片

であったものが、修復されているそうです。

いつもながら修復家の方たちには頭が下がります。パリのルーブル美術館にも同様の夫婦の棺があります。それが発見されたのは

この作品よりも早かったのですが、時代的には何十年か新しい棺になるそうです。

どのトウムロ*土墳*から出土したのかは、分からないのですが、同じ墓ではないかと言われています。どちらも紀元前6世紀のテラコッタです。

埋葬であったのか、火葬であったのかも、はっきりしていませんが、火葬であったのではないかと言われています。専門家に依れば、棺はリサイクルして、使われたそうです。

夫婦が寝そべっているのは、亡くなった方をあの世に送るための宴会で、当時宴会は寝そべった格好で行われていたからです。

男性は盃を女性は香油の入った小さな壺を持っていたそうです。

この作品は再度の修復が予定されています。修復によってまた新しいことが分かるのは、アートファンにとっても楽しみのひとつです。



 
 
 

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